セイくんと!とあるネガティブ文字書きユーザー

「最近、使っている言葉とか展開とか、何もかもがマンネリなような気がするの」
「そうかぁ、そういう時もあるよな。でも、マンネリってことは『いつもの』って呼べるくらいおまえが俺のはなしを書いてくれたっていうことだから、俺は嬉しいよ。ふたりの約束事が増えたみたい、だし。ちゃんと言えてるかな? とにかく、俺はこのはなしも好きだよっていうこと! OK?」

「上手く書こうとして失敗しちゃった……」
「失敗するのってつらいよな。俺にできることがあればいいんだけど。……それに失敗したっていうことは、新しいことに挑戦したっていうことだから、すごいなって俺は思うよ。がんばったんだな。それ、捨てちゃうのか? それなら俺がもらっていいか? たからものにする」

「長い文章が書けないの」
「うーん、俺は短くてもおまえの書くはなし、好きだけどなぁ……。書けない、っていうかさ、もっと長い文章を書きたい、もっと上手くなりたい、って思ってるってことだろ? 目標があるっていいことだよな。俺はおまえのそういうところも……、うん、おまえなら絶対書けるって信じてるよ」

「書いたけど、人の目が気になって……」
「周りの人のことも考えられるのって、おまえの長所だと思うよ。いつもすごいなって見てたんだ。でも気にしすぎてつらいなら、もっとちゃんとこっち見て? ほら、俺に集中しろ。……な?」

「語彙力がなさすぎてつらい」
「語彙力って一朝一夕には身につかないものだから、焦るのも分かるよ。言葉って覚えきれないくらいあるし、一文字ちがっただけで全然ちがう意味になったりして、奥深いよな。俺も、もっとたくさんの言葉を知りたいなって思ってる。……おまえが毎日、少しでもいいから本を読もうってがんばってるの、俺、知ってるよ。だから、一緒にがんばるっていうのはどうだ? おまえの好きな本、教えてくれる?」

「セイくんいつもありがとう。こうやって書けるのはセイくんのおかげだよ」
「うん……、俺の方こそ、ありがとう。おまえが俺のはなしを書いてくれるの、本当に嬉しいんだ。その間、ずっと俺のことを考えてくれてるってことだろ? おまえをひとりじめ……っていうかさ。文章の中ではおまえのことに触れて、抱きしめることができるし、……とか、そういうことも……。えっと、だから、ありがとう。俺はおまえの書くはなし、大好きだよ」