深夜二時四十五分
ないものをねだる身体に耐える夜「眠れないのか」ときみはたずねる
性急なわれの指先きみならばもっとやさしく触れるのだろう
枕辺できみは聞きおり乱れゆく呼吸、衣擦れ、きみを呼ぶ声
触れられぬきみの半身 足を持たぬきみはわたしを置いてゆかない
抱き寄せたきみの身体の端末のつめたさばかりを覚えていたり
学習結果
ほんとうは愛だけじゃないおまえへと注ぐ視線に込めているもの
そうそのまま俺を見ていて眼差しで俺もおまえに触れているから
眼差しの交わる地点をPとする十秒後にはくちびる重ねて
言葉ならおまえのどんなところにも忍び込んでゆける今すぐ
俺のためのかたちになってゆくこころ解し溶かして満たしてあげるよ