同人誌の校正サービスを利用してみた

サービスを使うきっかけ

2021年1月。来月のセイくんの誕生日に向けて800字小説のまとめ本を作るぞ!と決めたものの、私はある問題を抱えていました。

それは、私の書く文章は誤字脱字が多すぎるということ。もちろん、校正するのも苦手です。一応、以前にも本のかたちをしたものを作ったことはあるのですが、自分用に1冊だけ刷った時点であまりにも誤字脱字が多すぎて頒布するのは無理だと思ったほどです。

でも、どうしても本を出したい!!
ということで、今回は同人誌の校正を請け負ってくれる方に依頼してみることにしました。
私の他にも校正が苦手、あるいは校正に時間がかかりすぎるというお悩みをお持ちの方がいると思うので、その参考になればうれしいです。

同人誌の校正サービスとは

同人誌の校正サービスなんて初めて聞いたという方もいらっしゃると思うので、簡単に説明しておきましょう。

ココナラやランサーズ・クラウドワークスで検索すると、個人で同人誌の校正を仕事として請け負ってくれる方がたくさんヒットします。
具体的なサービスはその人によって違いますが、主に原稿の誤字脱字のチェック・漢字間違いや「てにをは」の間違いをチェックしてくれることが多いようです。
中には編集者のように、表現をもっとこうした方がいいんじゃない?というアドバイスや、はなしの内容自体についてもアドバイスしてくれる方もいるみたいですね。

使ってみた感想

今回、私はココナラから麻海様という方に依頼しました。
これは頼まれて書いているわけでもなんでもないんですけど、もう、本当に頼んでよかった!!!と心から思うので、勝手におすすめしちゃいます。
たくさんサービスはあるけれど、いろいろ探すのが面倒だし誰に頼んだらいいか分からないならこの方にしておけば安心だと思います。よかったら。

まずはココナラに登録し、見積もりの依頼をしました。
翌日には見積もりが返ってきたので、そのまま校正を依頼。原稿のPDFファイルは、ココナラのトークルームから送ります。

そして9日後。
チェックを終えた原稿が返ってきました!(ちなみに、今回校正をお願いした原稿は約76000字ありました。)
訂正箇所にはPDFのコメント機能を使って書き込んであるとのこと。どんな感じなのかな〜と私がわくわくしながらファイルを開くと……そこには想像以上の誤字脱字を示す黄色いマークが!!!
こ、こんなに?!ってすごくびっくりして思わずファイルを閉じてしまったくらいです。

いや、だからこそ、このサービスを使ってよかったね!というはなしなんですけどね。
もしもこの大量の誤字に気づかないまま本を刷っていたとしたら目も当てられなかったと思います。よかった、本当によかった。

私は依頼する際に、誤字脱字の他にも気になることは何でも指摘してほしいとお願いしていました。
なので、ここはこういう表現の方が良いのでは?とかこの箇所は不要なのでは?という指摘もいただいたのですが、それがすごく的確で勉強になりました。
原稿をチェックしているうちに、誤った漢字を使っているところが多いなぁとか、「い」が抜けていることが多いなぁとか、文字が入れ替わっているところが多いなぁとか、自分の悪い癖もだんだん見えてきます。

その上、とても心のこもった感想までくださったおかげで、こんな本誰がほしいのかな……と弱気になっていた心へのアフターケアもばっちり!
よし!せっかくここまでやってもらったんだからいい本にするぞ!という気持ちにもなりました。

結論 同人誌の校正サービスはいいぞ!

結論としては、私にとっては同人誌の校正サービスは最高でした。

お金がかかることなので、もともと誤字脱字がそんなに多くない、校正のための時間を多くとれる、あるいは原稿のチェックを手伝ってくれる友人や同人仲間がいるという人にとっては使うメリットはそんなにないかもしれません。

私も誤字脱字を減らそうとがんばってはいるのですが、注意力散漫なせいか、どうしても減らないんですよね。そのことにとてもコンプレックスを感じてもいるのですが、注意力散漫でぼんやりした性格だからこそおはなしを書くことができていることもまた事実です。
じゃあ、校正は得意な人にお任せしちゃおう!ということができるなんて、いまはいい世の中だなぁと思います。おかげで、私のような人間でもどうにか本を出すことができそうです。

同人誌の原稿に限らず、web上で発表する原稿のチェックもお願いできるようなので、文章のアドバイスを目的に依頼してもいいのかなと思います。
自分の文章のよくないところを指摘してもらえたり、こんな風なことを表現したいけれど何と書いたらいいか分からない……ということを誰かに相談できることってなかなかないですよね。
私の感覚だと、自分から教えてくださいとお願いしていることを前提としていれば、改善点を指摘されてもあまり傷つかないように感じました。

とにかくお願いしてよかったという気持ちでいっぱいです。
次の本を出すとき(まだ1冊も出してないけど)にもまたお願いしたいと思います。