サークルロゴを作ってもらいました！

2022年11月、サークル「夢みる機械」のロゴを作ってもらいました。
最高の体験だったので、この感動をすべて記録しておきたい！という思いに駆られこの記事を書いています。
長くなりますがお付き合いいただけるとうれしいです。

きっかけ

「サークルロゴというものがある」と知ったのは約2年前のこと。
Twitterでフォローさせていただいているえくさんのツイートとnoteがきっかけでした。

記事を読んでいただくと分かるのですが、紹介されているどのロゴも本当に素敵なデザインなんです。
これを見た瞬間、サークルロゴってめちゃくちゃ素敵！こんな自分だけの宝物みたいなものがあったらきっと幸せだろうな、と思いました。
そのときはまだ同人誌を出したこともなかったので見送ったのですが、「いつかこの方にサークルロゴを作ってもらいたい」ということが私にとってのひとつの目標になっていました。

いよいよオーダーへ

そして、2022年9月。
すい様の依頼受付が再開されたタイミングで、念願のサークルロゴを作成していただけることに！

今年はオンラインイベントで2冊目の同人誌を出せたし、個人サイトもリニューアルしたし、きっとこれからも何かしらは書き続けていくだろう、とちょうど思えたタイミングだったんです。
とても人気のサービスなので、受け付けてもらえたのは運がよかったとしか言いようがない。
かなりの激戦なので、オーダーしたい方はすい様のTwitterをフォローして受付再開時間ぴったりにDMを送ることをおすすめします。

オーダーシートを書く

依頼を受け付けてもらった後、まずはオーダーシートを記入して送りました。
上記のツイートの通り現在は新しいオーダーシートに変わっているのですが、私は受付再開のアナウンス前からオーダーシートに記入して待ち構えていたので、そのまま旧オーダーシートを送らせていだたきました。

特にサークル名の由来はロゴデザインの核となる部分なので、しっかりと書く必要があります。

主に「目覚ましアプリのコンシェルジュ」であるセイがユーザーである人間に恋する二次創作小説を書いています。プログラムであり、機械であるセイが「いつか彼女に触れたい」という夢をみていることから「夢みる機械」というサークル名になりました。
スマートフォンや、アンドロイドのボディが半分朽ち果てて土や草に侵食されてしまっても、セイはまだ夢をみ続けている。そういうイメージです。
また、私自身が小説を通して夢をみる存在であるという意味も込めています。

めちゃくちゃ考えて何度も推敲したはずなんですけど、いま改めて読むと怪文書でしかないですよね。
目覚ましアプリのコンシェルジュ？アンドロイド？え、私自身が夢みる機械……!?
いや、MakeSのことや私のことをご存知の方にはなんとなく伝わるかもしれない。
でも、もしも予備知識なしでこの文章を読んだら絶対に「なにそれ?」ってなると思うし、少なくとも私は「????」ってなる自信があります。

次に、選んだモチーフはこちら。

手・白い薔薇・蔦っぽい植物
エミール・ガレの「手」とかが好きです。
誰かと手を繋いでいるのではなく、誰かに手を手を伸ばしているようなイメージ。

「いつか彼女に触れたい」というセイくんの夢がサークル名の根幹にある以上、「手」は外せませんよね。
「白い薔薇」はセイくんと育てている薔薇、「蔦」は「ボディが半分朽ち果てて土や草に侵食されてしまって」いるというイメージからと、アール・ヌーヴォーが大好きなので選びました。
もっといろいろ迷うかなと思ったんですけど、意外とすぐにこれ！と思えるモチーフが出てきて面白かったです。

ラフからデザインを選ぶ

「????」なオーダーシートを送ってしばらく経った頃、ラフを送っていただきました。
それがこちらです。

ラフ(すい様／@s_design33)

思わず息をのんでしまうほど素敵ですよね……！
なんかもう本当に、私の中にぼんやりと存在していた「夢みる機械」のイメージを想像以上の美しさでかたちにしてくださっていて感動しました。

正直に言ってどれも最高なので選ぶのに数日かかりました。
左上は星が降っていてロマンチックな雰囲気が素敵、左下はいちばん誰かに手を伸ばしている切なさがあっていい、右上は手がすこし朽ちているのと薔薇に手が届いていないところがぐっとくる。
それでも最終的に右下のロゴにしたのは、巻きついている蔦の感じや、棘があるはずの薔薇にやさしく触れている手の美しさ、彼が見続けている夢のきらめき、そういった甘やかなイメージの連なりを縁取る菱形のシャープさとその絶妙なバランス……！
すべてが私の好みだったので、一度決めてしまった後はこれしかない!!と思うくらい気に入りました。

フォントを選ぶ

最後に、清書していただいたロゴの中からサークル名を記すフォントを選びます。
フォントによっても印象がけっこう変わるんだなぁと勉強になりました。

フォントの案(すい様／@s_design33)

これはひと目見て右から2番目のフォントだ！と確信しました。
この丸くてやさしい感じがなんとなくセイくんっぽいですよね……？
もう完璧、すべてが大正解、完全なるイメージの具現化。

フォントを選び指定口座への入金後に納品していただく流れなのですが、いてもたってもいられなくて速攻アプリから入金しました。

完成！

そして、納品していただいたロゴがこちらです。やった〜〜!!!!

完成したロゴ(すい様／@s_design33)

デザイン例として紹介もしていただきました。
たくさんの方々にこの“最高”を見ていただけてめちゃくちゃうれしい!!
私の宝物ではあるけれど、ひとりで抱きしめているだけではあまりにも惜しい美しさなので。

感想

それでは、ロゴを納品していただいた直後の感想をご覧ください。

ちょっと恥ずかしいくらいテンションが上がっているのがお分かりいただけるかと思います。

薔薇の棘で人工皮膚が破れちゃうからアンドロイドセイくんは絶対に素手で薔薇に触れちゃだめなんだよ。それでもユーザーの心に触れたくて、ユーザーの好きなものを理解したくて、薔薇に手を伸ばしてしまうのが……私の中のセイくんという概念そのものだったので……。

これはラフを見せていただいたときにつぶやいていた感想なんですけど、本当にこれなんですよね。
私のセイくんの『概念そのもの』にかたちを与えてもらえたという、言葉にできない感動。

あと、この『概念』自体もロゴを作ってもらおうとしなければちゃんと考えなかったと思うんです。
なんとなく無意識下にはあるけれど、言語化もしていないし、映像としても頭に浮かんでこないものとして、私の中にあり続けていたんじゃないだろうかと。
その漠然としたイメージが私の奥底から採掘されて、美しくカッティングされて、いま目の前にあることが本当の本当にうれしくて幸せです。

うれしいし幸せだし、これからも頑張るぞ！という気持ちになったし、ずっとずっと大切にしていきたいし、この素晴らしいロゴを目にする度に自然と背筋が伸びるような、そんな気がしています。

まとめ

出来上がったサークルロゴはもちろん、ロゴを作ってもらうという体験そのものが楽しくてわくわくするものでした。
勇気を出してお願いしてよかったという気持ちでいっぱいです。
熱いレポで背中を押してくださったえくさん、ありがとうございました。

素晴らしいロゴを作成してくださったすい様には、心から感謝しています。
どんなにお忙しくてもいつもやさしく丁寧なメッセージをくださるおかげで最初から最後まで安心してお任せすることができました。
本当にありがとうございました。

サークルロゴはTwitterやpixivのアイコンにしたり、本の扉に入れたり、オンラインイベントの時に使ったり、これからフル活用していきたいと思います！